【世界遺産:沖縄】斎場御嶽(せーふぁうたき)
2019年3月、実家への帰省ついでに、何か面白いところに行けないかなぁと思った結果、行ってきました。「斎場御嶽(せーふぁうたき)」!
斎場御嶽(せーふぁうたき)は、2000年、あの燃えてしまった首里城と同じ「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、ユネスコの「世界遺産条約」に登録されているところです。
正直、子供時代、「だから何?」というか、あまりそそられる(?)場所ではなかったのですが、いまとなっては仕事柄とてもそそられる(!?)ところだったので、ずっと機会があれば行ってみたいと思っていたところです。これが大人の魅力ってやつなんですかね。
「御嶽(うたき)」は「聖地」の意味なんですが、中でもこの「斎場御嶽(せーふぁうたき)」は、琉球神話における創世神「アマミキヨ」が作ったといわれる琉球王国最高の聖地なんです。いわゆる「パワースポット」ですね。
入口に立っている碑ですね。
左下の地図からも、ほとんど道以外は森なのが分かります。ちなみに、一番左下のちょっと広場みたいになっているところが駐車場で、入り口になります。
メインルートではないのですが、最初の分かれ道を右に下っていくと…
奥の方にうっすらと見えるのが、琉球神話の中では、琉球の始祖「アマミキヨ」が降臨したといわれ、「神の島」としても名高く由緒ある「久高島(くだかじま)」です。だからこそ、ここが祭祀場になったんでしょうね。
ただし、この「適度にうっそうとした自然」と、「見晴らしのいい高台」という条件から、戦時中は砲台も建設されていました。もちろん仕方ない部分もあったでしょうが、宗教的な聖地のひとつに砲台が建設されていたのは、やはりちょっと複雑な気持ちになりますね。
さて、メインルートに戻って歩みを進めていくと、うっそうとした自然。でもこの圧倒的な自然と静けさから、神秘的な空間だということを肌で感じます。ちなみに、前を歩くはわが母です笑
この巨岩に圧倒的な自然を感じます。でもここのすごいのが、写真やや右下で奥に人が二人立っているあたりに行ってみると…
なんと!巨大な岩同士が支えあって、間に三角の空間ができています。「三庫理(サングーイ)」と呼ばれているそうですが、ここを通って中に入っていくと拝所になっています。
そしてその拝所からは、またしても久高島をながめることができるようになっているんですね。とても 不思議で神秘的な場所でした。