【見る用語集:海食崖】刑事ドラマあるあるの断崖絶壁!?
最近は刑事ドラマでもあまり登場しなくなりましたが、一昔前は「火サス(火曜サスペンス劇場)」の定番といえば、クライマックスで犯人を説得するのは断崖絶壁と決まっていました(笑)
こちらは和歌山県白浜町の千畳敷(せんじょうじき)から見た崖(がけ)。地理では、地形用語で海食崖(かいしょくがい)と言います。要するに海岸にできた崖(がけ)です。下の海面近くには、岩の床となっている海食台(かいしょくだい)も見えますね。
ちなみに、なんとなくイメージはできると思うのですが、海岸の岩石に波がザッパーンと当たることで波食(はしょく:波による侵食のこと)が進み、海食崖ができていきます。
こうやって激しく何度も波が岩に当たることで、徐々に削られていくんですね。
【見る用語集:海食洞】癒やしの夕日スポット!円月島と夕日
円月島(えんげつとう)と呼ばれ名高いこの島は、正式名は高嶋(たかしま)と言うそうですが、真ん中にポッカリと円月(丸い月)のような穴が空いているのでこの名がついたようです。和歌山県白浜町の沖合に浮かぶこの島は、南紀白浜のシンボルの一つで、夕景の名所としても知られています。春分・秋分の時期には、中心部の穴を通して夕日が見えるんだとか。
円月島が見える小さな港には堤防があって、そちらからの景色のほうがキレイ(下の動画もそこから撮影しました)。デートスポットにもオススメしたいところですが・・・その堤防に続く小道にはフナムシさんがいっぱい!!見慣れてないと、ちょっと身の毛がよだつくらいのものです。まぁ、歩くたびにササーッと避けてくれるので、大名になった気分ではありますが、女の子は・・・どうでしょうね笑。心配なら、堤防には行かずに港から見るのがいいでしょう。
この円月島の穴の部分は、「海食洞/海蝕洞(かいしょくどう)」と呼ばれ、波の侵食によって削られたもの。有名なものでは、イタリアのナポリにある「青の洞窟」もこれにあたります。
大学受験地理のオススメ参考書・問題集2019
さて、この手のものは他のサイトにもありますが、私なりに整理してみようと思います。
ちなみに、書店で売られている参考書等については、一通り読んでいます。仕事ですからね笑
一見マイナーな教科にも思える地理ですが、大学受験のセンター試験受験者は、実は
日本史(17万人)>地理(15万人)>世界史(9万人)。
※数字は2018年度センター試験時の概数。
理系を中心に、地理受験者の皆さんも多いと思いますが、なんと言っても地理は参考書が少ない笑
そこで、先生の立場から見たおすすめ参考書を書いておきます。
あまりたくさんオススメしてもしょうがないので、
①網羅系、②演習系、③読み物系、④ノート系に分けていきましょうか。
受験まであまり時間がない人は、①と②のみで良いと思います。
①網羅系
さて、いわゆる「参考書」として有名なものには、
東進の「はじめからていねいに」(略して「はじてい」)シリーズと
KADOKAWAの「面白いほどとれる」(いわゆる「黄色本」)シリーズがありますが、
前者を書いていた村瀬先生の本として、2018年学研から新シリーズが出ました。
選ぶ際のポイントをまとめましたので、どちらか選ぶのが良いと思います。
村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編 (大学受験プライムゼミブックス)
- 作者: 村瀬哲史
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2018/08/07
- メディア: 単行本
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おすすめ度★★★★★ 解説の丁寧さ★★★★★ コスパ★★★☆☆
村瀬先生の本は東進から出ていた「はじめからていねいに」シリーズが鉄板モノでしたが、2018年8月、学研から新しいシリーズが発売されました。系統地理編と地理編に分かれるのでややコストはかさみますが、特に初学者は教科書代わりになるので持ってて損はありません。
- 作者: 瀬川聡
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/07/21
- メディア: 単行本
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おすすめ度★★★★☆ とっつきやすさ★★★★★ コスパ★★★★★
文体が口語調なので、授業を受けている感覚で読めるのが最大の特徴です。瀬川先生の熱い話が楽しめる上、生徒役の質問部分も割と的確で読みやすいハズ。1冊で全範囲網羅するコスパの良さですが、やや詰め込み感があるのは仕方ないですね(苦笑)。2018年7月改訂です。
②演習系
実はここが最大の鬼門で、地理のセンター向け問題集は、ほとんど良書がありません。
単なる暗記科目でない地理は、いかに演習をして解法(考え方や図表の見方)に触れられるかが勝負です。
一番の近道はセンター過去問、ということになります。まぁ、それだけで良いといえば良いってことなんですけどね?
ただし、そうは言っても解説がわかりにくい…という人は、もう一つセンター解説を中心にした参考書を紹介しておきますので、ご参考まで。
Winning COM.-PASS 地理の整理と演習(2018年度用)
- 作者: とうほう
- 出版社/メーカー: 東京法令出版
- 発売日: 2018/01/01
- メディア: 単行本
おすすめ度★★★★★ まとめ度★★★★★ 解説の丁寧さ★★★★☆
地理の問題演習といえばもっぱらセンター過去問。ですが、最初から過去問まるまるを解いても、様々分野が年度ばらばらに出てきますから、なかなか網羅し切るのは大変です。そこでオススメなのがこの「ウィニングコンパス」。分野別問題集になっていますし、似た問題が形を変えて何度か出てくるのが実感でわかります。解説も丁寧ですので、初学者にもおすすめです。ただ、基本的に学校用教材ですのでAmazonでは入手できない模様。なので、出版社のサイトに直接リンクを貼っておきました。
大学入試センター試験過去問レビュー地理B 2019 (河合塾シリーズ)
- 作者: 河合出版編集部
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2018/05/01
- メディア: 単行本
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おすすめ度★★★★★ 重量★★★★★ 解説の丁寧さ★★★☆☆
さて、こちらは本家本元(?)のセンター過去問。特に本試を重点的に(丁寧に25年前のものも)収録する「赤本」に比べ、こちらの「黒本」は追試を交えて比較的新しい年度を多く収録しているので、過去問を買う際は絶対こちらがおすすめです。(ちなみに、駿台の青本は解説過剰でややわかりにくい&収録年数が少ないので、あまりオススメしません。)
[センター試験]瀬川聡 地理B講義の実況中継 (1)系統地理編 (センター試験実況中継シリーズ)
- 作者: 瀬川聡
- 出版社/メーカー: 語学春秋社
- 発売日: 2016/09/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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おすすめ度★★★☆☆ わかりやすさ★★★★★ コスパ★★☆☆☆
①の網羅系に似ていますが、こちらはセンター重要問題の解説を中心にした参考書です。センター試験を解くために必要な「考え方」を手に入れるためにはオススメの参考書です。ただし、わかりやすさはピカイチですが、アウトプットにはあまりならない(問題演習は少ない)ので、バランスが大事ですね。
③読み物系
受験参考書ではありませんが、それに準じるものとしてご紹介したいのがこちらです。
いや、正直ですね、あまり期待してはいなかった本なんです(苦笑)でも、読んでみたら良かった笑
受験まで多少余裕のある人は、読んで損はないと思います。本屋さんに行くことがあれば、まずは立ち読みで読んでみると良いと思います。
勉強したこととつながれば、「あー、そういうことか」と理解が深まるはずです。
- 作者: 鈴木達人
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/02/17
- メディア: 新書
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おすすめ度★★★★★ わかりやすさ★★★★★ お手軽度★★★★★
達人先生の授業はスタディサプリでも聞けるですが、私は正直しゃべり方がやや苦手でした。ただこの本は、受験参考書ではないものの構成は高校地理に沿っていて、初学者はもちろんですが、どちらかというとやや知識のある人が読むと目からウロコの部分が多いように思います。私の予想の斜め上を行った一冊です。
④ノート系
地理は完全な暗記科目ではないものの、重要事項はやっぱり覚えなくてはいけません。
学校等で授業を受けている人には必要ないと思いますが、万が一自習等で進めたい人には、重要事項を記入しながら覚えるノート系もおすすめです。
ただし、こちらはやや余裕がある人のみで、最短でクリアしたい人は手を付けないほうがいいでしょう。
- 作者: 松本聡,
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: 単行本
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おすすめ度★★★☆☆ まとめ度★★★★★ デザイン性★★★★☆
かくいう私も授業で使っているのがこのノート。重要事項が比較的スマートにまとまっているので、センター~中堅私立レベル程度には対応可。良書ではありますが、ポイントとなる本文に下線が多いデザインがやや玉にキズ(凝縮されてるので仕方ないですが…)。
さぁ、参考になりましたでしょうか。地理の参考書としては、できるだけ新しいものを揃えることをおすすめします。まぁ、2〜3年ほど前のものならなんとかなりますが、7〜8年前のものになるとやっぱり情報が古くなっている部分もありますしね。
(それでも根強い人気を誇る「山岡の地理B教室」もありますが、こちらは「考え方」が非常に参考になります。ただ、やはり発行から年数も経っていますし、特に初学者の方は、新しいものを使ったほうが混乱は少ないでしょう。)
ぜひ、受験を通して地理の面白さを感じてもらえれば幸いです!
【はじめに】地理って科目は。
地理って科目は、社会科の中ではなかなか異色。
私も教育学部の社会専攻でしたが、地理を受験に使っていたのは本当に一部で(苦笑)、だいたい 「社会が好き!」=「歴史が好き!」って人が多いですよね。
ただ、私はむしろ歴史が大の苦手で。いや、嫌いなわけではありませんでしたが、どうしても受験勉強上は覚えなきゃいけない事が多すぎて、私の頭では容量オーバー。 常に苦手科目でした↓↓
でもね、地理って、社会の他の科目とは違うんです。そんなこというと、
地理も国名やら山や川の名前やら、覚えるじゃないかっっ!!
という人もいるかもしれませんが、少なくとも「高校地理」の「センター試験」は違うんですよ。(地理の受験業界ではどの予備校の先生もおっしゃっていますね笑)
センター地理は、覚えなきゃいけない「固有名詞」は少ないんです。その代わり、地理には数学みたいな「公式」が存在します。
地理っていうのは、その名の通り
地球上のありとあらゆる理(なぜ・理由)を解き明かす
壮大な学問で、まさに地球規模の
リアル謎解きゲームや推理の世界なんです。
だから受験生の皆さん向けに言えば、「なぜ?」が気になる人や、理系的に「こうだからこうなる」という筋道を立てて考える人や、あと、コナン好きには向いてます笑(「ひたすら暗記」が苦手な人に向いているというのは、そういう理由ですね。)
てことで、このブログで少しずつでも地理の面白さをお伝えしていきたいなぁと思います。よろしくお願いします!